花粉症の患者さん

2011-03-23

花粉症の患者さんの場合はこのブレーキシステムがうまく働かず、IgE抗体が大量につくられ、花粉に対して常に敏感に反応しやすい状態になっているのです。近年、花粉症の患者さんがますます増えてきているのは、花粉の飛散する量そのものが多いことに加え、住環境の変化により、住宅の気密性が高まり、ダニやカビが繁殖しやすくなっていて、これが抗体をつくりやすくしているともいえます。また、高タンパク質の食事やアスファルトの道路、ディーゼル等排気ガスによる大気汚染などもTIgE抗体を増やす原因のひとつになっていると考えられます。花粉がこれほどまでに増えてきたのは、何といっても戦後の植林が原因でしょう。そのころ植えられたスギをはじめとする樹木は、成長して今まさに最盛期を迎えています。毎年、花粉症予測なるものが発表され、二〇〇二年の場合も「平年よりやや多い」と予測されていました。しかし、「やや多い」といっても、最近では平均値そのものがかなり高くなっていて、一〇年前とはまるで異なり、その季節になると相当量の花粉が飛んでいるといえます。花粉症というとスギ花粉ばかりに目を奪われがちですが、ここ数年花粉の飛散量が急激に増加してきているヒノキ花粉にも注意が必要です。ヒノキ花粉は、スギ花粉より一ヵ月ほど遅れて飛び始め、五月上旬まで続きます。

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