「大勢のお受験ママにインタビューしたけれど、フルタイムで忙しく働いていながら、子どもを私立や国立に合格させたお母さんにはじめて会った」と私が言うと、「そう、私も塾に通わせているときから、周囲のお母さんたちとの違和感を感じていました」とRさんも頷いた。「これはあくまで『感じ』でしがないんですが、お受験させるお母さんたちがどうも子どもを自分の自己実現の道具として使っているような感じがするんです。そういう母親たちの集団に出会ったことがなかったので、ちょっとしたカルチャーショックでした。塾で子どもたちが勉強しているのを待っている間に、お母さん同士でお茶でも飲みましょうということになったとき、いったい何をしゃべっていいのか、接点はどこにあるのかがわからなかった。みなさんすごくエネルギッシュなんだけれど、子どもにかけるそのエネルギーを自分に向けたらいいのにと思いました」
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