エメラルドとともに5月の誕生石であり、「忍耐力と沈着さを養う」とされるジェイダイト。西洋では多くの民族が「魔法の石」と崇めてきたほか、解毒作用があるともいわれてきました。日本では縄文時代から勾玉としても使用され、多くの歴史的出土品にも見ることができます。ジェイダイトが最ももてはやされたのは中国や台湾です。中国は別名「恭翠の国」と呼ばれたほどで、5、000年もの昔から多くの玉器(ジェイダイトの器)が作られてきた歴史があります。その背景にはジェイダイトが崇拝と権威の象徴として、政や儀式などに多用された玉文化があります。また、中国では、身分の高い人の遺体を、薄い板状にしたジェイダイトを金や銀の糸でつなぎ合わせた王衣で覆うという習慣もありました。さらには、悪霊が体内に入り込まないようにと、遺体の口にジェイダイトをかませるなど、霊魂の鎮静の意味を持つ石でもあったようです。また、ジェイダイト(裴翠)は、最近婚約指輪(エンゲージリング)・結婚指輪(マリッジリング)に使われる宝石として若い世代でブームになっています。