水道水に混じる物質

2011-09-09

水道の蛇口からは「水道法」にあるような「清浄」な水が常に出てくるとは限りません。マンションや団地などの高層建築物では、水道水はいったん屋上などに設置された受水タンクに貯められます。このような場合は蛇□から、赤水やさまざまな色のついた水が出てくることがあります。「清浄な水」とは「透明な水」、つまり何も色のついていない水です。これが蛇口をひねったら赤い水や白い水が出てきたらびっくりしてしまいます。色のついた水は不純物が混じっている証拠です。鉄筋コンクリート造りの集合住宅では、建物そのものの寿命は、50年程度はありますが、設備の給水管などは長くもっても20年とされています。日本が高度成長期に入りかけた頃に建設された建物で、10年以上経った頃から問題になりはしめたことに、蛇口から赤水が出て、飲料水として使えないということがありました。その当時の建物には、給水管用の配管材料として鋼管に亜鉛メッキを施したものが用いられていました。この配管の亜鉛メッキが水道水中の塩素と化学反応を起こしてなくなり、鋼管がむき出しとなったのです。むき出しとなった鋼管がサビやすいことはいうまでもありません。結果的に鋼管内にサビがつきはじめ、それが赤水となって流れ出したのです。また、赤水とともに白い木が蛇□から出る場合もあります。これは亜鉛メッキが溶け込んだ水の色です。白い水が出たときはコップにくんでみてしばらく放置してみてください。下のほうからだんだん透明になっていけば、これは気泡ですので心配ありません。時間が経っても透明にならなければ亜鉛メッキが溶け出していると考えられます。赤水などのほかに、水道水は場所によってやたらカビくさい場合があります。これは浄水場に入る川の水の汚れに起因していることが多いとされています。水が汚れるということは、有害な物質が入り込むだけではなく、窒素やリンなどの有機物や栄養分が水の中に溶け込んでいることも意味します。カビの臭いの原因となるのは主に植物性プランクトンですが、これらは窒素やリンを取り込んで生長します。汚れた水には栄養分がたくさんあるので、植物性プランクトンは水温が上がると繁殖を始めます。