何をもってゆとりとするかについても、少し考え方を変えないといけないのではないでしょうか。時にゆとりを持つことは大切ですが、一所懸命勉強をやるべき時期というのもあるはずです。また、学校の勉強には競争の一面もあるはずなのに、競争意識が欠落して、ゆとりだけが先行しています。教育に限らず、人間が生きていくためには、いい意味での競争心がないといけないのです。運動会一つ取っても、ゴールの前で後ろから来た人を待って、最後はみんなで手をつないでゴールするような平等は、本当の平等とはいえません。悪しき平等です。学校のなかだけで、いくら『みんな一緒だよ、平等だよ』といっても、いったん学校を卒業して社会に出たら、みんな同じなんてありえないんです。だから、『世の中は平等ではない』ことを教えることこそ、私は教育の原点だと思うんです。平等でないことは、決して不公平なことではなく、一つの個性なんです。」
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