子宮の位置が原因で月経痛が起こるケース

2010-11-30

子宮後屈のほかにも、子宮の位置が原因で月経痛が起こるケースがあります。月経痛が強いということで、診察を受けに来た中学生がいました。それも、「おなかの右のほうがいつも痛い」と言うのです。超音波検査で、子宮の様子を見たところ、何もしていない状態でも子宮が右のほうへ傾いているのです。よく見ると、虫垂炎の手術をしたあとがあります。結局、手術後におなかの中で腹膜が卵管などを引っぱるようになってしまい、そのために子宮が傾いていたのです。傾きが強い場合には、子宮後屈と同じような理由で、月経血が流れにくかったり、周囲の組織を刺激・圧迫することによって、月経痛が起こるのです。そのほか、卵管炎のあとや卵巣褒腫や子宮筋腫の手術後でも、周囲の組織と癒着を起こし、子宮の位置が変わってしまうことによって、強い月経痛が起きることもあります。これらの場合も、器質的な月経痛、月経困難症に含められます。