かつてのアジアのバスも同じように狭かった。バスはいつ故障するのかわからないほど古く、道はその振動が尾てい骨に直接伝わるほどひどかった。しかしそこには、選択肢がこのバスしかないという潔さのようなものがあった。ほかに快適なバスというものがないのだから、金がないことに卑屈にならなくてもよかった。金もちも貧乏人も皆、つらいバスに揺られなければならなかったのだ。車内には激しい振動を共に耐えていこうな、といった連帯感すら生まれ、会話や笑いが聞こえてきた。
[参考サイトのご紹介]
古湯温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50411.html
浦和ワシントンホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad397986/
ホテルサンルート福島 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad341217/
隣のおばさんは、ひまわりの種を食べろと笑顔で差し出し、前に座るおじさんは、「あの峠を越えれば茶屋で休みだ」と言葉も通じないのに身振り手振りで説明してくれるのだった。アジアのバスに比べれば、日本のバスと道ははるかにいいはずだったが、車内は険悪とでもいえそうな空気に包まれていた。