レーヨンは化学繊維であるが、綿や麻と同じようにセルロース、つまり、植物繊維素からできているので、天然繊維によく似た性質を持っている。レーヨンの吸湿性・放湿性は、化学繊維の中で最も高く、綿よりも優れている。ただし、綿や絹ほどの強力さは持っていない。濡れたときに、綿はその強度が一〇から一五%アップするが、レーヨンは逆に、乾燥時の五〇から六五%もダウンしてしまう。レーヨンとは「光る糸」という意味である。綿や麻などの断面は、いびつな楕円形を押しつぶしたような形状で、光が吸収されて、光の反射が少なく光沢が強くないが、レーヨンは菊葉形の断面と緻密な外層構造を持っているので、独特の光沢があり、ドレープ性にも優れている。染色性はよく、いろいろな染料を使うことができ、深みのある色相が表現できる。