一定の手術経験のない方が行う場合と、患者の適応を考えて行う場合とでは、ずいぶん意味が違ってきます。方法は、次のようになります。?超音波エコー出し(濃いと簡単には出てこない)、?生理食塩水で嚢胞内を洗浄し、?純粋アルコール(エタノール)を注入して五〜一〇分ほど置き(嚢胞内壁細胞がアルコールの脱水作用で壊死する)、?注入したアルコールを抜き取る。問題は、針を刺した部分からアルコールが腹腔内に漏れ、アルコールが触れた腹膜や漿膜が脱水壊死し、強い癒着が発生するケースがけっこうあることと(物理的不妊や痛みを招く)、卯巣がんだった場合にお腹の中にばらまく可能性が大きいことです(最悪は死亡)。また、嚢胞病変の組織検査ができないので確定診断はできませんし、アルコールが朧胞壁全体に触れたかどうかも確認できません。さらに、お腹の中の腹膜病変や深部病変、子宮腺筋症や癒着には、いっさい手をつけられません。ただ、卵巣チョコレート嚢胞の手術をした女性の卵巣が再び腫れ、今回は手術は避けたい場合は(時期的、心情的に)、役立つ治療です。保存手術を有効にできる医師にめぐりあえないときは日本の子宮内膜症の女性は、大きく次の三つに分かれるようです。Aグループ=保存手術も薬物治療も使ったことがあり、あまりひどくはなっていない。Bグループ=保存手術と薬物治療のどちらも使っているけれど、四週間の半分以よかっらい(三〇代で全摘手術が必要になる人もいる)。Cグループ=薬物治療だけで、半年から一年おきなどに薬を使い、症状のつらい時期と副作用のつらい時期を繰り返しながら、四〇歳前後で全摘になっていく。AとBの違いは、単に病状の差というケースもあるでしょうが、出会った医師のレベルの差が大きく左右しているでしょう(Bは、手術癒着や縫合のひきつれなどが原因で痛みが複雑に広がっている)。Cは、手術がこわいというよりは、出会った医師が何ができるのかと、本人がもっている情報の差や行動の差によるのではないでしょうか。よい医師になかなかめぐりあえないなら(有要と供給のバランスはあまりに悪い)、とりあえずはBよりCでいるほうがいいでしょう。Cの人は、今後は低用量ピルを大幅に取り入れればいいのですから。医師の「松・竹・梅」を知るには、医師に年問手術件数やそのうちわけを聞くしかありませんが、フランクに答える医師は多くはありません。こういう情報こそ、信頼できる第三者医療評価機関をつくって、収集整備してほしいものです。
(推薦サイト)
ピクノジェノールのススメ