「PER」「ピー・イー・アール」と発音する)は、株式投資では最もよく使われる株価の高安を判断する尺度だ。これは、株価を二株当たりの利益」で割って計算する。たとえば、純利益が五〇億円で、発行株数が一億株の会社の一株当たり利益は五〇円ということになり、仮に、この会社の株価が1000円なら、PERは二〇倍だ(この会社の場合、先の時価総額は1000億円だ)。PERが高いということは、現在稼いでいる利益に対して現在の株価が高いということであり、株式市場から見て、「利益の成長性が高い」「成長に勢いがある」という解釈になる。
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二〇〇七年時点で、東証一部上場会社のPERの平均値は二〇倍をいくらか下回るくらいだ。株式市場の参加者が、会社の長期的な将来を見通す能力を持っているわけではないのだが、たとえば同業種の他社と較べてPERの高い会社は、当面勢いがある元気な会社である公算が大きい。ちなみに、この後でご説明するPBRもそうなのだが、株式投資の場合は、PERが低い会社の方が「利益の割に株価が安いのだから」投資対象として良いという方向で判断する。株式投資の場合は、現在、すでに高評価を受けている会社に投資してさらにその評価が高まることを狙うよりも、現在まだ低評価な会社に投資して評価の改善を待つ方が、効率がいいことが多い。株式投資の場合には、ダメな会社が少し改善すれば大いに儲かるけれども、就職の場合には、好んでそんな会社に入社するのは疑問なことが多かろう。それに、株式投資の場合には、多くの銘柄に少しずつ分散投資することができるが、就職の場合には難しい。株式投資と就職では、相当に考え方が違う。