UVへの関心が高いのをいいことに、実際は効果がないUV表示の化粧品が発売されていたこともある。国民生活センターが96年に実施した薬用UV化粧品の効能効果に関するテスト結果で、ホワイトやホワイトニングといった名称で「UVケア」をうたっている化粧品の多くに紫外線防止効果がほとんどなく、紫外線防止成分や美白成分も含まれていないことが判明したのだ。テストの対象となったのは、「紫外線防止剤配合」あるいは「日焼けによるシミーツバカスを防ぐ」と表示された化粧水9点と乳液4点。メーカーは資生堂コスメニティーやカネボウ、ヲーセー、花王など大手6社。これらの商品の表示を見た消費者の誰もがこう思ったに違いない。紫外線を防いで、シミやソバカスができないようにする化粧品だI。ところが実際、日焼けやシミーソバカスの原因となるUV‐Bの防止効果があったのは1点のみ。残りは何も塗らないのとほぼ同じで、紫外線防止効果は期待できなかった。
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肌の弾力を保つコーフーゲンや子フスチンをこわし、しわやたるみの原因となるUV‐Aの透過率を調べると、防止効果「あり」は1点、「ややある」が2点、残りの10点は「なし」だった。美白に有効なビタミンCは7点に表示されていたが、配合量は極めて少なく、1点が約O・5%、他はO・02%以下に過ぎず、8点に表示されていたプーフセンタエキス(美白成分)も1点(O・2%以下)を除けば含まれていなかった。ちなみにプラセンタエキスは95%以上が水分だという。つまり製品中のエキスの量はO・01%以下、水同然だ。メーカーは、「UVケアとは、日焼け後のケアのことであり、紫外線を防止するという意味ではない」と反論したが、これは脆弁というものだろう。UVという言葉への女性の食いつきのよさが、メーカーに勇み足を踏ませたのだ。
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