伝統的な流通システムで守られていたメガネ業界に変革をもたらしているのが、「メガネのユニクロ」と呼ばれる新業態だ。メガネ業界は、海外ブランドとライセンス契約を結んだ産地メーカーや卸、小売が別々に存在し、商品を流通させてきたが、衣料品分野からの異業種参人組であるインターメスティックが、この流通システムを変えた。生産拠点を海外に置き、企画〜生産〜販売を一体化したSPA業態でメガネ業界になぐり込みをかけたのだ。インターメスティックが手掛けるSPA業態「ゾフ」が販売するメガネの価格は、5000円、7000円、9000円の3プライスに絞り込まれている。しかもこれらは加工賃を含んだ価格だ。これまでのメガネ安売り店では、表示価格が安くても実際に購入しようとするとオプションが必要になり、結局、表示価格よりも数ランク高い値段になるのが当たり前だった。「ゾフ」はこの常識を覆し、表示価格イコール購入価格というわかりやすさで消費者と業界に衝撃を与えたのである。