以前私か受講していたポプリ講師養成講座で、教材として乳香と没薬を?られた時には、大変な衝撃を受けました。子どもの頃から教会学校に通っていた私は、何度もクリスマスの生誕劇を経験していますが、東方の三博士がイェスーキリストのお誕生をお祝いする品として持参した「乳香」「没薬」「黄金」の言柴は耳で聞き慣れてはいても、実物など‐にしたこともなく、そんな大昔に珍重された香料が、現代でも人手できるなどとは夢にも思わなかったのです。それが、ポプリの保留剤として登場したのです。両方とも樹本につけた傷からにじみ出た樹液成分で、宗教儀式の薫香などに使われてきました。乳香の精油は、ウッディーでややレモンに似た香りです。ヘブライ人とエジプト人は大金を費やしてこれを輸入していたそうです。それほど貴重なものであったからこそ、イェスーキリストヘの贈り物として献げられたのでしょう。乳香の精油は宗教儀式以外に香料として喜ばれ、化粧品や医薬品として使用されたようです。エジプト人は、遺体の防腐剤としても利用したようです。没薬はスモーキーで、ほんの少しムスクに似た香りがします。乳香と同じく、古代のあらゆる文明において、香料や医薬品として使用されてきました。特上のミイラ作りに使用され、化粧品として貴ばれていました。特に傷を治す効果に優れており、古代ギリシヤの兵士は没薬の軟膏を携えて戦いに赴いたそうです。聖書の世界に登場する典雅な香りを身近に感じ、その特性をさまざまに活用できるというのは、まるで夢のようなことです。この頃つくづく思うのは、人間の健康や美容や環境に必要なことは、太古の昔からすでに与えられていたのではないか、ということです。神経質にならずに、人問が開発した便利で害の少ないものは生活の巾に取り入れて、好むものや必要なものは、自然の素材を活かして自分らしくアレンジしていく:…・そういう楽しみを持っていると、これからの暮らしはより豊かなものになっていく気がします。
[参考情報]
関係者が漏らすアロマディフューザーの話